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センパイの声

公園で遊ぶ親子

\それぞれの幸せのカタチ\

実際に「移住された方」のインタビュー、生の声をお届けします。
お話を聞いてみると、いろんな幸せの形がありました。
その中には、岩見沢ならではの幸せの形があるかもしれない。
岩見沢だけで見つけられる幸せの形を少しでもお伝え出来たらと思います。

iwamizawa life story04

スポーツで感じる幸せ辻本智也さん

辻本智也さん
総合型地域スポーツツクラブ「Sports Life Design Iwamizawa」代表。岩手県盛岡市で高校卒業まで過ごし、北海道教育大学函館校に進学。卒業後は名古屋の会社に就職したが、クラブ設立の準備のため、2016年4月、北海道教育大学岩見沢校の大学院に進学。「スポーツで地域を創るプロフェッショナル」を目指し奮闘中。
ー 主宰されている総合型地域スポー ツクラブとは?
文部科学省が提唱している、地域でコミュニティを担うスポーツクラブです。北海道だけでも140ほどありますが(平成29年10月現在)、あまり認知されていないかもしれません。ドイツには100年弱の歴史をもっているクラブが多数あり、スポーツ先進国といわれる所以となっています。最近は日本でも、部活の先生の負担を解消するためにも総合型のクラブが見直されています。
ー 総合型の特徴は?
多世代、多種目、多志向ということです。子どもから高齢者まで様々なスポーツをいろんなレベルで楽しめるクラブです。ドイツのように最終的にはプロアスリートを養成していくことも目標の一つ。ただ、どこでも同じ種目を提供するのではなく、岩見沢に必要な種目を総合型クラブが提供できるのが大切なんです。
ー 始めようと思ったきっかけは?
地域にスポーツ活動はあるのか?ということについて専門的な先生と議論していて、このまちの財産である教育大学をもっと活かしていきたいと思ったんですよね。継続的に持続できる地域振興を形にしていこうと考えると、大学と地域の間にクラブがあって、大学のマンパワーや知識をぽくたちが地域に落とし込んでおけば可能なんじゃないのかなと。
ー 岩見沢を選んだ理由は?
一番大きいのは、いい意味で岩見沢に何もなかったこと。逆になにかを強調しやすいまち。まちのおもしろさはたくさんあって、発信されていなかったり形になっていない。これを形にしたいと思いました。盛岡は人口30万人。地域にコミットし地域に密着したクラブをつくるのは人口規模として難しい。岩見沢くらいの人口だと応援してもらいやすいです。目指しているヨーロッパのクラブは、どのレベルのリーグにいても、地域住民が自分たちのクラブを愛してお金を出している。応援したりボランティアで指導したり、何かと自分たちが携わっています。岩見沢でならそれが可能だと感じています。
ー やりはじめてどうですか?
もちろんいろんな問題はありますが、基本的にはすごくおもしろい。岩見沢は人のつながりがいいので、いろんな人がバックアップしてくれます。まちのひとも共感してくれる。やりはじめて良かったです。
ー 都会ではスポーツ教育は加熱しています。地方は少しのんびりしていて、スポーツレベルは大丈夫か?と思うのではないで すか?
近い未来、プロ選手を生み出す可能性は岩見沢にもあります。必要なのは、指導者、大学の専門性、子どもたちにあったトレーニングを効率よくやっていくこと。科学的根拠に基づいて育成していけばプロスポーツ選手は育っていくと思います。将来的にはドイツのようなプロスポーツクラブをつくりたいんです。まちとして岩見沢は非常に可能性が高い。都市部は、選択肢は多いかもしれない。でも子どもたちにとってスポーツにおける競争がそれほど必要ではないというのは科学的に証明されています。子どもたちが将来スポーツを続けられるよう、心と体を育んでいける環境が大事なんです。
ー 子どもたちにとってスポーツはどんな部分で重要ですか?
体力、健康面はもちろんのこと、学習効果や集中カ、認知力の差にも現れます。そして、コミュニケーションの面でも人との関わりを知ることができるし、心理面も育まれます。それはスポーツ選手に限らず、音楽でも芸術でも同じだと思います。その基盤づくりをぼくたちがやっていきたい。
ー 岩見沢で子育てすることは意味がありますか?
芸術とスポーツのまちです。子どもたちにとって本当に必要なものは何か?科学的学問的根拠をもって、 一緒に考え実践していけるまちだと思います。
ー 幸せな瞬間は?
子どもたちができなかったことができるようになったときには、どんなに疲れていても幸せを感じます。いろんな子がスポー ツをやるチャンスがあるまちにしていくことがぼくの幸せの形ですね。